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海運事業の取り組み
引火性液体危険物や有害液体物質を輸送するタンカーは、安全輸送・安全荷役の確実な実行が最重要かつ最優先されます。当社では、安全管理規程に加え、国際基準であるISMコードの任意認証を受け、より強固な安全管理を実施しています。
また、船員に対し、IT技術も取り入れた幅広い手段による船員教育を実施し、レベルアップに努めることで、船員の安全はもとより、海難事故、油濁事故を防止する活動を通じて、海洋環境の保護、大気汚染防止に取り組んでいます。
上野トランステック株式会社・上野ロジケム株式会社
完全無事故達成に向けて
ITによる安全管理
従来の訪船活動を中心とした安全体制に加え、安全管理を、より確実で効率的にするための補助的ツールとして、IT技術の導入を促進しております
Web教育システムの導入
e-ラーニングを用いた船員教育システムを活用し、船員の知識向上を目指しています!
船員の教育の機会を増やし、安全運航・安全荷役に必要な知識・技能の習得と向上を目指して、専用のWeb学習システムを2017年から開発活用しております。
就業時間の合間や休暇を利用して、各自の都合に合わせて学習を行うことができる上、重要事項の周知の場としても活用しております。
このWeb教育システムが評価され、2019年10月に運輸安全マネジメント優良事業者等表彰を受賞しました。
クラウド管理のアルコール検知
スマートフォンアプリと連動したシステムによる、抜けの無いアルコール管理を実施
2018年に導入したアルコール検知器は、スマートフォンのアプリと接続することで、検知者の顔写真と測定値が自動的にクラウドへ保管されるシステムとなっており、虚偽報告を防止することができます。また、万が一規定値をオーバーした場合には、自動的に管理者へ通知連絡が発信されるため、アルコール違反者が船舶運航に係わることを未然に防止しております。
このアルコール検知のシステムは、2020年4月に船員のアルコール管理に関して改訂された船員法施行規則に準拠しています。
コミュニケーションツールの積極的な活用
タブレットと独自アプリの開発導入
2019年から、船舶と陸上間のコミュニケーションツールの一つとして、全管理船舶に対して、タブレット端末を導入しました。
船舶が必要とする気象情報や、海上保安部から発信される走錨注意情報などを一つのツールで入手できるほか、システム会社と契約を結び、今までFAXで行っていた動静連絡に専用アプリを用いることにより、ペーパーレスにも貢献しています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、訪船が実施できなくなった際には、Web会議システムを利用したWeb訪船をいち早く実現しました。
近頃では、Web会議システムとAISのライブ情報を組み合わせた船舶の着桟状況のライブ中継を行い、船主と意見交換をすることで、より安全な着桟操船の確立を目指しています。
新しい世代の安全に向けて
自律運航船に向けて
近い将来を見据えた船舶の安全技術の確立を目指します!
当社が掲げるわだつみプロジェクト(国交省認定の先進船舶導入等計画事業)の一環として、有人自律運航船の導入を目指しています。高度な運航支援システム(陸上のリモートオペレーションセンター含む)を構築し、内航船への導入に向けてステップバイステップの研究開発に取り組んでいます。