- 2024年12月20日
- 「深冷型アンモニア内航輸送船」として国内最大級の12,000㎥船型で 基本設計承認(AiP)を取得
上野グループの海運会社である上野トランステック株式会社(代表取締役社長:上野 元、本社:神奈川県横浜市中区、以下、当社)と、旭洋造船株式会社(代表取締役社長:越智 勝彦、本社:山口県下関市)、泉鋼業株式会社(代表取締役社長:富家 孝明、本社:香川県高松市)は、国内タンクメーカーで建造可能な最大級のタンクサイズである積数量:6,000㎥型タンク2基(総量:12,000㎥)を搭載前提(セミレフタンク)とする、深冷型アンモニア内航輸送船の設計で、一般財団法人日本海事協会(以下、ClassNK)から基本設計承認(AiP: Approval in Principle)※を、このたび取得しました。新船型は、アンモニアの受入を想定する国内寄港地における入港制限への適合性を高めた船型に加え、深冷アンモニア輸送に対応することで、既存の加圧式輸送と比較し、より多くのアンモニア運搬を実現します。
※設計初期の段階の製品に対して、規則類の規定に基づく図面の審査を行い、規則類の観点での技術的な実現可能性を
確認するスキーム。
政府が2050年までのカーボンニュートラルを目指す中、経済産業省は脱炭素に寄与するアンモニアの国内年間導入量として2030年に300万トン、2050年に3,000万トンを目標に掲げています。既存のアンモニア国内輸送は年間30万トン規模で肥料や工業用として流通していますが、全て圧力式で200~1,000トンの小型内航船とローリーにより輸送しているのが現状です。
こうした中、来るべき時代に備え、大容量のアンモニアを輸送する大型内航輸送船として基本設計承認を得たことで、海運業界におけるアンモニア輸送の普及拡大に貢献します。
当社は今後、エネルギートランスフォーメーションとして、次世代エネルギーであるアンモニアの輸送やバンカリング(燃料として船に供給)への新規参入により、事業拡大を図ります。
■AiP取得日
2024年11月5日
■主寸法
全長:135m、船幅:22.2m、喫水6.5m、積載量:12,000㎥、貨物タンク:IGC独立型タンクタイプC 6,000㎥×2基
■上野グループについて
上野グループ(神奈川県横浜市中区)は、産業や市民生活に欠くことのできない石油製品、ケミカル製品の輸送・貯蔵・販売、ソーラー事業、海洋環境事業などに従事する35社で構成します。1869年の創業以来、150年以上に渡り経験、知見を積み上げてきたエネルギー関連事業を核に、多様な事業分野で社会の発展に広く貢献しています。
《本件に関するお問い合わせ》
上野トランステック株式会社 工務部 藤田、戦略推進部 日髙、小林
TEL:03-6747-3174 / E-mail:utt-senryakusuishin@uyeno-group.co.jp
上野グループホールディングス株式会社 総務部 木村
TEL:045-671-7551 / E-mail:kumi-kimura@uyeno-group.co.jp
【広報全般に関するお問い合わせ】
上野グループホールディングス㈱ 総務部
https://www.uyeno-group.co.jp/contact/index.html